04 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

縫いズレ(テフロン押さえの限界2) 

現在売りたい小物があって制作中なわけですが、それに伴って発生した
縫いズレ(ねじれ)に関しての生地です。

少し前に書いたテフロン押えの限界にも関連してます。


で、合皮製の紐を製作してますがこれをご覧あれ↓

縫いズレ1
あら、見事にクリンクリンしてるw

しかしよく見るとねじれ方に少し違いが見られます。
詳細はというと
縫いズレ2
使用した押さえにより縫い上がりに差が出た結果です。
上送り押さえを使うとねじれが抑えられ、テフロンだとねじれが増してしまいます。


ちなみにコレは家庭用ミシンで縫製したものです。
(職業用ミシンは持っていません)

同じ生地でもコーティングの質感が色によってちがうのか滑りの良いスルスルしたものや
少しシットリしてなぞると若干引っかかる感じのものもあります。
(ベージュがシットリ、ブラウンがトゥルトゥル、黒がスルスル)

縫いズレ3
縫い終わり部分をみると縫いズレが発生しているのが一目瞭然。
下側のはみ出ている方が上側(押さえ側)です。

縫いズレ4
こういう事。


ビニールや合皮にはテフロン押さえとよく言われますが、
あくまで「一定の条件下」までの話だと私自身は思います。




ちなみに上送り押さえとはこんなやつです

これは家庭用ミシンの上送り押さえ
上送り押さえ1上送り押さえ2



こちらは職業用ミシンの上送り押さえ
上送り押さえ3上送り押さえ4


比較
上送り押さえ5
職業用ミシンの方がギザ歯がよりハッキリしており、上布をしっかり噛んで
(挟んで)くれそうですね。

家庭用の用はギザギザな細かい凹凸が一応ありますが凹凸の差が少なく
生地によってはちゃんと上布を掴めず滑ってしっかり遅れなさそうな気が
しないでもないような・・・(長期使用による磨耗も考えられますが)


私がテフロンでも大丈夫と思われるのは

「合皮の2枚縫い合わせ(中厚地2枚まで)で面積が広いものの縫製(今回のような
幅1cmの紐ではなく衣料やバッグなどの)で、職業用ミシンで縫う場合」

だと感じました。


ビニールはクシャクシャっとシワが入るような薄いものならともかく厚さ1.5mmとか
2mm以上あるものに関しては家庭用ミシンでテフロン押さえで縫うのは非常に厳しいかと。

たしかに「無理ではない」んですよね、縫えます。
でも縫い目や縫いやすさなど縫いの品質・安定で言えばどうでしょう。

大量生産するのにいちいちシリコン剤やベビーパウダーなど使えませんし
売り物を汚す可能性もあるので使えません。
(趣味で作るとか少量なら全然問題ないですよ、勿論)

それよりは多少高くても上送り押さえを買う方が長期でみると経済的だし
ストレスフリーな縫製が出来ます。


縫いズレ説明図1
家庭用ミシンの押さえの布を送る力0.6となってますが体感上の数値です。
職業用と比べ押え圧がそれほど微調整出来ないのでこのような感じになってます。

縫いズレ説明図2
テフロン押えは布を送るのではなく滑らせているだけなので押え圧・糸調子などを
思い通りに微細にピンポイントで調整出来る職業・工業ミシンならともかく
粗めの設定しか出来ない家庭用ミシンでは上送り押さえがお勧めです。

先日家庭用ミシンをメンテに出してる間、代替ミシンとして職業用ミシン(シュプール)を
お借りしていてメンテは終わったのですがミシン屋さんのご厚意に甘えて
今しばらくの間だけお借りできることになって現在は職業用ミシンを使用してます。


職業用ミシンでもテフロン押さえと上送り押さえで縫い比べをしてみましたが、
結果はやはり家庭用ミシンと同じでテフロン押さえで縫った紐は上送り押さえで
縫った紐よりねじれ回数が多くなりました。

まぁ合皮の場合は裏基布が元々歪んでる場合も多いので、ある程度のねじれは
仕方ないですし今回の製品の仕上がりには影響しないので問題視してませんが
5~6回もねじれがあるとさすがにね・・・


袖を縫い合わせるとか広い面積を2枚ならテフロンでも問題ないと思いますが
このように細い紐だと縫いズレが顕著に出ます。



また、仮にテフロン押さえで縫えたとしても合皮やビニールの場合はミシン本体に
張り付いて布送りが邪魔されて目が詰まったりという事もあります。

そんな時にはコレ!!
滑り止め2
左:テフロンテープ   右:ニトフロンテープ

ま、どっちもフッ素樹脂加工されたテープっちゅう事です。
私はこれをミシンに貼ってます。

滑り止め3滑り止め4
縫ってるの紐なので生地が通る範囲しか貼ってませんが。
(画像はテフロンテープを使用。ニトフロンは薄い半透明のグレー色)

布がよく滑ってくれます。

ちょっとお高いんですけどね。
写真を見れば分かると思うんですが約5cm四方の大きさですが1500円くらいします。

そんな出せないわ~という方は代替でメンディングテープでもいいと思います
(効果はまぁ当然劣りますけど)

滑り止め1
メンテ出す前にメンディングテープ貼ってました。

このテフロン(ニトフロン)テープを普通の押えのソリに貼れば
一応テフロン押さえもどきになります。(この場合はメンディングはNG)

ぶっちゃけ押えにこのテープを貼ってテフロン押さえ代わりにするのは
とあるサイトで発見したものですが(感謝)

ミシン本体にテフロンテープを貼るのは私が勝手にやりました。

おそらくシートタイプも売ってるとは思います。


「縫える」のと「縫いやすい」のは全く別物。

そして家庭用ミシンと職業用ミシンの性能差(直線縫いに関してのみ)を
如実に実体験できて感激中なんでございます。

より緻密な設定が出来る!!
家庭用ミシンでは押え圧1つとっても「1~2の間にしたいんじゃー!!」と
なってましたが職業用ミシンではそれが出来る!!

糸調子も自分の思い通りに出来る!!

自動糸調子も最初の頃は本当に助かってましたが慣れてきて特殊素材などを
扱いだすと物足りなくなってねぇ…


そろそろ私も職業用ミシンでなければ見合わないレベルに成長できたかな~
なんて調子に乗っておりますが(笑)


ちょっと今回長くなりすぎましたね。
長くなると文章が怪しくなるのは仕様ですので変なところが
あってもスルーしてくださいまし。

ではでは参考までに。


私のおかかえの大切なミシン屋さん「しもだミシン」さん
いつもありがとうございます。
(HPはリンクにあります)


日東 ニトフロン粘着テープ No.903UL 0.08mm×10mm×10m 903X08X10

新品価格
¥1,209から
(2015/11/3 15:16時点)



チューコーフロー ふっ素樹脂樹脂粘着テープ 0.08mmX10mmX10M ASF-110FR

新品価格
¥1,120から
(2015/11/3 15:17時点)


category: 試作・実験

thread: 実用・役に立つ話

janre: 趣味・実用

Posted on 2013/05/21 Tue. 21:39  edit  |  tb: --  cm: 0